2018年4月にクルミアレルギーの診断に対してJug r 1が保健収載されました
自施設での研究を計画する+普段の診療で活かすために過去の報告をリストアップしてみる(抄録ベースのものは実際の発表と異なることが多々あるため注意が必要「一部抄録と異なる点がありますのでご了承下さい・・・」)
国立病院機構相模原病院臨床研究センター(抄録 2019アレルギー学会)
目的 クルミアレルギー(WA)診断におけるアレルギーコンポーネントJugr1 sIgEの有用性を検討
対象 クルミの即時型症状の既往または感作陽性でWAが疑われた154例(年齢中央値 6歳)
方法 クルミ、Jugr1 Jugr3を測定
結果 ROC解析 クルミ 0.787 Jugr1 0/858 Jugr3 0.284
Jugr1の診断精度が最も高く、95%陽性予測値は1UA/ml 感度79%特異度91%
国立成育医療研究センター(抄録 2019アレルギー学会)
方法 2013年12月ー2018年11月にOFCを施行した104例
後ろ向き研究 Jugr1測定は27例
結果 年齢中央値5歳 即時型既往あり49例、疑い11例、未摂取44例
Jugr1測定した27例中18例がWA
Jugr1 AUC:0.98 cutoff 0.52UA/ml 感度100% 特異度89%
クルミsIgE cut off4.95UA/ml 感度66% 特異度94%
あいち小児保健医療総合センター(抄録2019年アレルギー学会)
方法 2016年2月〜2018年11月 クルミsIgE陽性 20人 WA11人感作9人
結果 クルミsIgE(中央値) 23.1/2.43UA/ml(p<0.01) Jug r 1 13.5/0.34UA/ml(p<0.01)
Jug r 1:cutoff 0.35UA/ml 感度100% 特異度 66.7% 陽性的中率 78.6%
ROC AUC クルミ/Jug r 1 0.83/0.92
大阪はびきの医療センター(抄録 2019年 小児アレルギー)
方法 期間 2018年の1年間 対象 43例
結果 既往あり 19例 既往なし 4例 未摂取 17例 保留または不明3例
アレルギーありVSなし WA sIgE (中央値) 5.65 vs 0.69 p=0.002 Jug r 1 sIgE 3.61 vs 0.07 p=0.001)
新しい情報が入り次第随時更新していきます
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