サルでもわかる医学統計

統計
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研修医
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統計ってよくわからないで助けてください

上級医
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統計の食わず嫌いを克服していきましょう

 

 




サルでもわかる医学統計

そもそも統計はなぜ必要なのでしょうか

統計を使うとevidence力UPします

製薬会社にこの薬が良いから使ってくださいと宣伝されてもevidenceが低ければ使いませんよね?

 

例えばこんな広告がポストに入っていたとします

「飲むだけで痩せるヨクヤセールが今なら半額!!」

ヨクヤセールを1ヶ月飲んだ4人のうち3人(75%)が痩せた

ヨクヤセールを飲んでいない4人のうち1人(25%)が痩せた

 

この結果でこの商品を買いますか?

 

75%は25%の3倍だし3倍効果がある!!今なら半額だし即購入!!

そんなあなたはいいカモでも

 

少し変えて考えてみましょう

先程と同じグループの人にコイントスをしてもらいました

ヨクヤセールを1ヶ月飲んだ4人のうち表が出たのは3人(75%)

ヨクヤセールを飲んでいない4人のうち表が出たのは1人(25%)

 

薬を飲むとコイントスで表が出やすくなるのでしょうか?

そう、因果関係が全くないことが明白なので偶然だと直感的に考えるわけです

 

それではヨクヤセールに話題を戻して人数を増やしてみます

case1 合計800人が対象

ヨクヤセールを飲んだ400人中300人、飲んでいない400人中100人が痩せた

case2 合計80人が対象

ヨクヤセールを飲んだ40人中30人、飲んでいない40人中10人が痩せた

case3 合計32人が対象

ヨクヤセールを飲んだ16人中12人、飲んでいない16人中4人が痩せた

case4  合計16人が対象

ヨクヤセールを飲んだ8人中6人、飲んでいない8人中2人が痩せた

 

どうでしょうか?

どのcaseもヨクヤセールを飲んだ75%、飲んでいない25%が痩せたという結果です

case 1,2,3であれば効果がありそうですが、case4ならなんとなく悩みますよね

そんな時に役立つのが統計です

 

みなさんが知りたい情報は自分に効果があるかどうかです

日本国民全員に試してヨクヤセールが90%効くなら買いますし、30%なら買いませんよね

統計を使えば日本国民全員で実験をしなくても、ある集団の結果から予想することが可能です

 

携帯電話を買って欲しい時に母親に

「まわりがみんな持っているから自分も欲しい」

と説得しても

「どうせあんたの周りの数人だけでしょ」

と返答されて買ってもらえない状況を打破できるが統計です(今の時代は違うのかも・・・)

「全国の高校生の90%が持っているので持ちたい」

と言われると、先程より説得力が増しますよね

説得力
周りのみんな<クラスのほとんど<全国の高校生の90%
統計の必要性がわかりましたか?
ちなみ統計処理を行うとcase1-3は有意に効果あり、4は偶然(有意差がない)という結果が出ます
それでは次に有意なのかどうかを判断するP値に関して勉強していきましょう
統計処理をすることでevideceが高くなる
一部の人から得た結果もっと大きな集団における結果
参考文献

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