自然免疫と獲得免疫マスターしました
自然免疫と獲得免疫の関係は説明できますか
自然免疫が特攻隊でダァーっとやって
獲得免疫が社長出勤してきてドスン・・
自然免疫と獲得免疫の関係を勉強しましょう
前回は自然免疫と獲得免疫の基礎を勉強しました
今回は自然免疫がどのように獲得免疫に関わるか勉強していきましょう
【免疫とは】自然免疫と獲得免疫の関係
前回の知識に加えて今回新しく学ぶ細胞は
樹状細胞とヘルパーT細胞です
この2つがわかれば自然免疫と獲得免疫の関係を説明することができるようになります
樹状細胞
今回重要になってくる細胞がこの樹状細胞(Dendritic Cell:DC)です
DCは自然免疫に含まれる食細胞の1つです
図を見ながら考えていきましょう
まず表皮の傷口から病原体が入ってきます
皮膚や粘膜ではDCやMが常に待機しています
ここでは病原体が細菌由来のLPSを発現しているとします
LPSをDCのパターン認識レセプターであるTLRが感知します
すると「これは敵だ」と反応しDCが活性化します
活性化したDCは病原体を貪食します
まだここは自然免疫の範囲内ですね
LPS?パターン認識レセプター?TLR?という人はこちらで復習
復習に行った人も戻ってきましたか?それでは続きに行きます
病原体を貪食したDCはリンパ液の流れにのってリンパ節に移動します
DCは「敵捕まえたで〜」と行ってリンパ節に入ります
そこでT細胞が待ち受けています
T細胞にこんな病原体を貪食したよと情報を渡します(抗原提示)
するとT細胞が活性化し獲得免疫が始まります
液性免疫と細胞性免疫
これまでの内容を少しだけ免疫学的な用語でまとめます
1回目で勉強した抗体による反応を液性免疫といいます
そして食細胞やキラーT細胞による反応を細胞性免疫といいます
いつも細胞性と液性が混ざって困るという方へ
ヘルパーT細胞
さて今日最後の新たな細胞をご紹介します
その名もヘルパーT細胞!!
いかにも「助けまっせ!!」ていう感じがしますね
ヘルパーT細胞による刺激で
B細胞やマクロファージが活性化します
まとめ
ここでメインの細胞は登場しました
第1回で出てきた
マクロファージ、キラーT細胞、B細胞
今回出てきた
樹状細胞(DC)とヘルパーT細胞です
じつはさっきリンパ節で抗原提示さていたT細胞は
キラーともヘルパーとも名前がついていません
気づいた方は鋭い!!
わかりやすいようにあえてT細胞と書きました
最後の図で両方登場していただきましょう
自然免疫と獲得免疫を1枚で描くとこうなります
移動したDCがキラーT、ヘルパーT細胞に抗原提示(活性化)
活性化したヘルパーT細胞はB細胞とマクロファージを活性化
活性化したB細胞はじゃんじゃん抗体を作り攻撃
活性化したマクロファージはムシャムシャ貪食
活性化したキラーT細胞はオラオラと殺しまくる
いかがでしょうか
自然免疫と獲得免疫の関係を説明できるようになりましたか?
下手な絵の効果で覚えやすくなることを祈ってます・・・
次回はなぜヘルパーT細胞が適切なB細胞を選んで
活性化することができるのかについて勉強していきましょう
参考図書
活字は嫌い、とりあえず雰囲気をつかみたいという人におすすめ
メチャクチャわかりやすいです、こんな人の授業を大学で受けたかった・・・
もっとがっつり勉強したい人はこれがお勧め、上の本と同じ作者です
私は先にこちらを買い挫折した時に上の本を読んでから読み直しました
最後に完全にマンガがいい方はこちらですね
当院のICTの先生も絶賛していました
コメント